漏水対策として、漏水防止シートの施工を実施してきましたが、代かき期や植え付け期における漏水防止は実現したものの、中干期以降に発生する水漏れが停め切れていない箇所が散見されていました。
実態調査をおこなってみると、暗きょ排水の排水口が上を向いている所での漏水が確認できた他、底打ちが施されていない排水路の底面から水が湧きだしたような痕跡が散見されました。
このような個所について排水路の側板を取り除いた詳細な調査により、暗きょ排水口につながる塩ビ管に大きな穴が開いていたり、漏水防止シートの暗きょ部分の切り欠き部からの漏水や、排水路の側板をくぐり、底面からの水漏れが確認できたため、これらの対策が必要と判断しました。
田んぼの畦面に沿って設置した漏水防止シートの暗きょパイプ部の切り欠き部からの漏水を防止するとともに、中干期以降に発生していた漏水を停めるため、魚のゆりかご水田につながる排水路に対し以下の対策を実施しました。
この取り組みは、農業濁水流出防止取り組みの事業における追加対策として、成果の確認をおこない、効果があった場合、横展開を進めていきます。
濁水流出防止の取り組みについては、取り組み結果を把握するため、透視度計による透明度の計測を実施しています。
この計測は、耕作地の上流と下流域において計測地点を決め、牧町において代かきや田植え時期と重なる4月下旬~5月中旬にかけて実施しています。その計測結果の中から、H24年から毎年継続した計測が実施できている5月1日、5月5日における計測結果についてご確認をいただけます。